3.成長なのか?
僕は最近ものすごくハマっている食べ物がある。もちろんチーズなんちゃらとかそういったありきたりなものじゃない。僕は流行りに乗らない硬い男ではないが別にあれにはハマらなかった。
そんな僕がハマっているもの…それは「温蕎麦」である。10代の若者にしては随分と渋いものにハマっていると自覚もある。
しかしこの冬の時期、寒い外から家、もしくは蕎麦屋の店内に入り、出汁の効いた温蕎麦に七味を少し振りかけて食べるのがなんとも乙なのだ。
僕はこの歳になり、ようやく蕎麦の美味さというものに気がついた。大袈裟でもなんでもなく日本人に生まれてよかったとつくづく感じる。
蕎麦と同様に美味しさに気づいたものが他にもいくつかある。「ブラックのコーヒー」、「紅茶」、「キャラメルコーン」、「冷奴」…
まあ、ブラックのコーヒー、紅茶は何となく大人になってきて飲めるようになったんだなと思う。あれは小さい頃全く飲めなかったから。
しかし温蕎麦、キャラメルコーン、冷奴はどうだろう。小さい頃好んでは食べなかったが「まあ食べれないことはない」と言ったものだった。味覚が成長したのだろうか?それとも進化??
でもキャラメルコーンは成長とも違うよなぁ…
小さい頃、幼い僕はキャラメルコーンを美味しそうに食べる友達の舌を疑った。なんでこんな気持ち悪い形(カブトムシの幼虫みたいな)のものをニコニコしながら食べているのだろう?とも考えた。
なんで大人達はまずそうな温かいそば、豆腐に醤油をかけたやつを「美味しい、美味しい」と言いながら食べるのだろう。とも。
そっか。潜入感だ。全部幼い頃の潜入感から来てるんだ。幼い頃の僕は自己中心的な性格だった。小学校の頃に友達から色々言われてそれは直ったが…
小さい頃の僕に教えてあげたい「世の中見た目だけで見ちゃダメ」だと。知ってたらこんなに美味しいものを見逃すこともないのに。
そんなことを考えていたら回転の速さが命の蕎麦屋で時間が1時間も経っていた。
以上最近の僕の「申し訳なかった話」でした。